スタッフと技術力ビデオ(運針)

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2021(令和三年)


KIMONO E JAPAN CO.,LTD.
代表取締役社長
渡部衿子(WATANOBE ERIKO)
着物企業アドバイザー
着物着付け指導師
KIMONO MEMORIES 主宰
HCM日本商工会会員

2021年度日本の皆様へ

当社KIMONO E JAPAN Co.,LTD.のHP検索を下さりありがとうございます。


当社は「日本国内で販売されたお着物」を 暫定八条の法律に基づき航空便にてJapan⇔HCM間輸出入し「お誂えお仕立て」専門の会社でありVietnamホーチミンに在籍する渡部衿子外資100%の有限会社であり
社員は全員Vietnamの方になります。

当社の社歴は渡部衿子がVietnamにおいて1992年5月着物の仕立ての指導に始まりVietnamにおける着物歴は今年5月で30年目を迎えます。

また渡部衿子については度々過去記載してますが着物を生涯の仕事と決めたのはわずか10歳の時であり「初志貫徹」の基礎である「着物は掃除と運針に始まり運針と掃除で終わる」 という厳しい祖母の教えと「流は万流仕上げは一つ」という母の(母の着物の師匠の教え)の言葉を胸に着物一筋今年通算で
着物歴54年目となりました。

現在迄数々の紆余曲折を経ながらも社員たちの生活の基盤である着物のお仕立てを今も尚多くお預かりさせて戴き感謝申し上げます。

以下いろいろ書かせて頂きますが宜しければ読んで下さるとありがたいです。


このコロナの一年を振り返ってみますと全ての産業が厳しい経営環境に晒された月日でありこれからもまだまだ油断ならない状況は続く様子。
冠婚葬祭は勿論の事、 世界は飲食業、旅行業、航空業界その関連などなど着物業界に置きましては産業事体が壊滅するのではないかという業界内で噂されてる程です。

日本国内における着物に関する行事を改めて文字に書き記してみますと「全国における販売催事」「結婚式や葬式・成人式・卒業入学式・七五三祝いお宮参り」 「歌舞伎・日本舞踊・茶道・御香・華道・武道・弓道・有名処のお茶屋・舞妓・芸者・高級クラブ・三味線・地方自治体における夏秋冬春の代表的なお祭りの 数々着物に関わる全てが中止になってるのです。
そう日本の生活そのものが全てストップしてしまってるのです。

しかし現在も当社には切れ目なく着物の誂え仕立てが日本から送られて来てるという事は緊急事態宣言の中にありながら、着物を売る店があり着物を買うお客様がおられる事実。
本当にありがたい事ですね。

私は社員に常々日々仕事のありがたさを説き一枚一枚(今まで以上に)「今日も心込めて愛をこめてお仕立てする様に」と伝え合っています。
また
コロナにおける当社着物工場内部の状況ですが現在まで日々朝から晩まで皆さん手洗いの徹底・マスク常勤常備は当然です。社員の中に一人でもコロナに感染したら着物工場は閉鎖に なるという「不安と緊張の月日」を現在まで過ごしながらの一年でした。どんな小さな油断もすぐ商品に迷惑をかけてしまいます
例えば一人の感染者でもし工場閉鎖になってしまったら???どうでしょう?
仕立ての納期が守れない事はすぐ倒産を意味してしまいます。既製品とは違い100%誂え仕立てであり納期絶対厳守という特殊な業種なのです。
そんな特殊な業種なのに(なぜ)Vietnamに?(高額な)航空便で運んででも仕立てるの?とお思いですね。人件費が安い?「いいえ違います」Vietnamの方の人間性と技術力に他なりません。

「人件費が安い」という安易な方向ではないと言う事をこの挨拶を通し理解頂けたら心強いです。
コロナ前は毎日数便(も)飛んでいた飛行機もなんと週二便(だけ)そして航空運賃もコロナ以前より高騰。(週二便は1992年当時に戻った気分でしたが)この様な緊張感の中・・ Vietnam政府は国内コロナ感染者を徹底管理それが功を無し世界でも台湾に並ぶ唯一の優良コロナ対策評価国
勿論沈静化した現在も全員気を緩めることない毎日です。

着物は日本文化だとよく言われますが・・
私が知ってる文化と呼ばれる分野は国の保護下にはなってもビジネスにはなり難いものです。
この着物の仕立てが日本から遠いこのVietnamHCMでビジネスになった背景も過去の記事から読み解いて頂けますと光栄です。
しかし近年この着物ビジネスも社員の高齢化及び後継者問題が数年前より起きておりすでにVietnamにおいても人財不足の産業だと言う事を日本の皆様に知って頂きたいのです。

また1992年の輸出入から常に「暫定八条による膨大な資料」に立ちはだかり常に悩まされ1997年東京で「(株)着物職人(2006年解散)」会社設立時に渡部本人が直接東京税関と一緒に資料作成及び簡素化に 関わり輸出入業務の流れを作らせて頂いた分野ですが今後コロナにより急激に変化していくであろう航空貨物の世界においては「豆粒の様な小さな産業」なのですが日本にとっては必須な分野 であることは間違いありません。
これからこの着物誂え仕立てビジネスの継続には「何を改善し何を継続し続ける必要」があるのかがより明白になって来く節目の年になる~~と思っております。
法律の厚い壁・・・着物の信念が勝ると信じて取り組んで行きたいと思います。

時々 日本国内で縫えないの?日本で縫えばいいのでは??と言われますが30年前も、その間も、これからも、残念ですが日本国内において「私の望むプロの着物誂え仕立て」を仕立てるのは日本人には不可能です。
お稽古レベルの品質だったら良いのですが・・・残念ながらお稽古レベルではプロとは呼べないのです。
もうVietnam無しでは日本の着物のプロの誂え仕立ては成り立ちません。
着物は仕立てが大事です。(誂え仕立てとは運針による手縫いのことです。)
仕立てる事によって!清楚に着る事によって!着物になるのです。

日本人すべての老若男女に、着物は「愛」着物は「心」着物は「日本人の魂」そして気姿が清楚な日本人で有って欲しい~という私の信念は今も変わりません。

一人でも多くの日本人に着物を継承する事の大切さを伝える一環としての役割がこの誂え仕立てであり、今後も着物の継承者の一人としてVietnam社員と共に頑張って行く覚悟です。
「仕立てる意味と意義」少しでも理解して頂けましたら嬉しいです。

現代は素晴らしいインクジェットが発達し綺麗にプリントされる生地たち、染め難とか染めムラも全くない生地たち・・・・
手染め手織り商品の染め難やムラが<難もの商品>と判断されてしまう時代。日本古来の「染や織の意味と意義」も忘れられた現代。
だからこそ古い歴史のある、世界に一つの着物生地に、袖を通して貰い日本人の持つ家族への想いや愛や魂の意味と意義を着物を通し発信していく事が次の日本の時代に絶対必要なのだと思いませんか?
確かに美術館にあるお姫様たちの着物には決して及びませんが
古着とか!古物とか!呼ばない時代になって頂きたいですね

いつの日か先人たちが残してくれた着物の生地やその仕立ての歴史を物語として表現できるようなイベントを開催したい・・
それが私の使命であり私がしなければならない継承だと思っています。

女性の着物姿を見て「銀座のママを連想するのではなく」お父様お母様おばあちゃまおじいちゃまを連想して「着物の価値が言わなくても」分かり合える~
そんな日本になって欲しいですね。
また私がなぜ30年前教え子に日本人ではなくVNの方を選んだのか?説明しなくても理解して頂ける日が全ての日本人に訪れてくれる日を願いながら今年を頑張りたいと思います。

当社「KIMONO E JAPAN CO.,LTD.」は
「技術も心もプロのお誂えお仕立て」をVietnamから日本にお届け致します。
2021年度も何卒よろしくお願い申し上げます

代表取締役社長
渡部衿子
WATANOBE ERIKO
2021/03/吉日/Vietnamホーチミンにて