スタッフと技術力ビデオ(運針)

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今年2016年度もすでに3月!

日本は新年早々から色々な事件が起きております(が)その背景に表面化した
問題の一つがモラルでした。
ようやくモラルが「問われる時代」が到来し始め、改めて今までの「モラルとVN仕立ての真実と今後」を纏めてみました。。

渡部衿子

近年ようやく知れ渡り始めた通称「ベトナム縫製」と呼ばれれている着物の誂え仕立てですが、長い間(国内仕立ての料金で)ベトナムに仕立てを出し続けられた構図がある事をご存知ですね。
国内技術者より短期間で優秀に育ったベトナムのきものワーカーを数十年巻き添えにしながらその争奪戦が繰り広げられていたある日、関係のVN人から
「その国がその国の民族衣装を忘れたらその国は亡びる」という諺をerikoは
知っているか?と聞かれた。日本のお客様は「自分の大切な着物の仕立て」をどうして「仕立てを知らない会社」に頼むのか?と重ねて聞かれた!
日本のお客様はホーチミンで繰り広げられているこの醜い争奪戦の事実を知っているのか?日本人は大丈夫なのか?と聞かれたのでした。


そこで今年はようやく「ベトナムホーチミンのきもの仕立て」の24年の総括を書いてみようと思いました。
それは私が最初にあの子たちに出会い最初に私が手を洗う事から手塩にかけて日本の着物の大切さと技術を第一期生に伝えたからです。またホーチミンが大切な第二の故郷でもあるからです。
そして何より着物の「仕立ての意味と価値」を日本の若い後世の人に残したいからです。


(1)20数年間で乱立された着物仕立て工場は30数社。
(2)総勢3000人前後。お仕立てした着物の数は全社で2000万枚以上と換算される。
(3)私の手元で手掛けた着物の仕立て数は延べ150万点前後。
(4)現在も日本全国の誂えの9割以上はベトナムによる仕立てです。
(5)この24年間で国内仕立てをして頂いた呉服屋様お客様・・
国内仕立てだと言われたお客様の仕立ては(間違いなく)ホーチミンの30数社のいずれかで仕立てられた着物だという事です。
(6)委託加工による航空便にも関わらず24年間1回の納期遅れも出さず現在に至っている。


しかし世界基準は洋服ありきの暫定八条による着物の海外輸出入の仕組み創りがどれ程困難を要したか?
多くの人の知恵や手を借り着物はここホーチミンで仕立てられ皆様の手元に届いているのです。


30数社に広がり続けた多くの着物の仕立ては間違いなく着物に関わったベトナム人の生活を潤し豊かにし日本一の仕立てに成長した事は事実です。
2011年の東日本震災後(それまでの引き抜き合戦は)鳴りを潜め現在に至っているが、ホーチミンにおけるこの日本人の「モラル無き」行動の結果は給与がとても高い職業にも関わらず「着物のワーカーと呼ばれたくない」
という程度の仕事が着物の仕立てなのです。


ベトナム人は日本人以上に誇り高き民族です。
「誇りを持てない仕事」にしたのは着物に関わってる日本人だという事を皆さん日本人に知って頂きたいのです。
この様な理由も含めベトナム人の着物の技術者も日本以上に高齢化の一途上手な技術者は着物以外の仕事も上手ですから他業種に進んでいく人も多く、新しい技術者育成も困難な時代に突入している事も事実です。


日本は着物を自分で着る人より人に着せ付け出来る人が多くなった現代・・自分で着る事がどれほど重要な意味があるか?
この意味を生徒に伝えきれないのが今の着付けの先生たちです。
ですから「仕立ての意義も意味」も理解出来ていない、とにかく今の状態の着物に対し私は心残りであり残念でなりません。


先日ホーチミン日本婦人会の「アオザイ会」の茶話会にてミニ講演をさせて頂く機会に恵まれました。


(7)「運針による」手縫いできちんとした自分の寸法で縫い上げる着物がいかに大切な着物か
日本の文化であるか。
(8)お婆様やお母様の着物や帯を身に付ける事の大切さをお話しさせて頂きました
(9)月一回の着物会を主宰させて頂きながら今後も着物の仕立ての大切さや誰も書いてない誰も言ってない着物を語りたいと思っています。


今後も当社の柱である日本の取引先様との仕立てをより強くきずなを深めながら、渡部衿子コンセプト「Kimono E(riko)Style」
「着物の着方活かし方」の発信を考えております


ところで「和装振興議員連盟」をご存知ですか?
華やかな着物達の国会議員の人達・・


女性の国会議員全員に以下の様に私はモノ申したい
「黒っぽい着物をきなさい」そして「お婆様やお母さまの帯を身に付けてください」「自分で着付けてキリッと個性的な日本女性」のいでたちで日本を真剣に考えて議論して頂きたいと!!


最後までお読み頂き感謝申し上げます。
今年が皆様にとって日本人の自覚を取り戻す
「着物について一つでも学ぶ年」になります様に祈願致します。


2016/03/吉日
Kimono E Japan
代表取締役社長
渡部衿子